サックスの値段はいくら?初心者向けに解説しました/横浜・青葉台のサックス教室
こんにちは。
東京サクソフォンアカデミーの木村有沙です。
「サックスを始めてみたい!」と思ったとき、まず気になるのが楽器の値段ではないでしょうか。
「サックスって高いイメージがあるけど、実際はいくらくらいするの?」
「初心者はどのくらいの価格の楽器を選べばいいの?」
今回は、サックスの価格帯や値段の違い、初心者におすすめの選び方についてお話しします。
サックスはいくらくらいする?

私が初めてサックスを買ったのは13歳のときです。それまで大切に貯めていたお年玉で、ヤマハの初心者向けモデルを購入しました。当時は17万円くらいだったと記憶しています。(今よりかなり前の話なので、現在は価格が上がっています。)
その後、音楽高校へ進学するタイミングでセルマーのアルトサックスを買ってもらいました。
どちらも買った日は本当に嬉しくて、抱いて寝たことを今でも覚えています(笑)。その後2回買い替え、今はセルマー社のシュプレームと言うモデルをメインで使用しています。さまざまな楽器を吹いてきた経験から、それぞれの価格帯の違いや特徴をお伝えしたいと思います。
近年は物価高や円安の影響もあり、サックスの価格は以前より高くなっています。
現在のおおよその価格帯は次のようなイメージです。
- 入門モデル:15〜30万円程度
- 中級モデル:30〜90万円程度
- 上位モデル:100万円以上
まずはこのくらいを目安に予算を考えておくと良いでしょう。
なぜこんなに値段が違うの?

素材・仕上げ
サックス本体は真鍮でできていますが、その表面の仕上げによって価格が変わります。
最も一般的なのはラッカー仕上げです。一方、上位モデルでは金メッキや銀メッキ(シルバープレート)、ピンクゴールドなどの仕上げもあり、それぞれ音色や吹奏感に違いがあります。
一般的に、メッキ仕上げの楽器はラッカー仕上げに比べて吹奏感がやや重く感じられることがあります。そのため、これからサックスを始める方には、軽やかな吹奏感で扱いやすいラッカー仕上げのモデルがおすすめです。
作りの精度
サックスは非常に精密な楽器です。上位モデルほど職人による手作業の工程が多く、細かな調整が丁寧に行われています。世界的に有名なメーカーとしては、
- セルマー(フランス)
- ヤマハ(日本)
- ヤナギサワ(日本)
があります。
特に日本製のサックスは精度が高く、初心者からプロまで幅広く支持されています。
音程の安定性
昔のサックスは音程のばらつきが大きく、演奏者が運指や息づかいで細かく調整する場面が多くありました。現在の上位モデルは設計や製造技術が進歩し、全体的に音程が安定しています。そのため初心者でも演奏しやすく、余計な苦労が少なくなっています。
「初心者だから音程なんて気にならないし、安いのでいいかな」と思って選ぶと、あとで苦労することも少なくありません。実は初心者ほど、音程が安定した楽器の方が上達しやすいんです。
キーの操作性
価格が上がるほど、キーの配置や押さえ心地にもさまざまな工夫がされています。例えば、指が触れる部分にはプラスチックではなく天然の貝(シェル)が使われているモデルもあり、滑りにくく、演奏しやすくなっています。最近では、木材を使用したキーを採用したモデルも登場しており、演奏感やデザインにこだわった楽器も増えています。長時間演奏したときの疲れにくさも、上位モデルの魅力の一つです。
耐久性
上位モデルは素材や組み立て精度が高く、長く安定した状態で使用できる傾向があります。もちろん、どの楽器でも定期的な調整やメンテナンスは必要ですが、大切に使えば何十年も愛用することができます。
安いサックスは買ってもいい?
最近ではインターネットで3万円前後のサックスも販売されています。しかし、極端に安い楽器は音程が不安定だったり、キーの動きが悪かったり、修理部品が手に入らなかったりすることがあります。せっかく練習しても、「自分が下手だから吹けない」と思ってしまう原因になることも少なくありません。
「弘法筆を選ばず」ということわざがありますが、サックスはある程度楽器の性能が演奏のしやすさに影響します。息を入れるだけで素直に鳴り、キーが自然に動き、音程も安定している楽器の方が、楽しく上達しやすいのは間違いありません。逆に、最初に少し良い楽器を選ぶことで、「音が出る楽しさ」を感じやすくなり、練習も長続きしやすくなると思います。
初心者こそ、信頼できるメーカーの楽器を選ぶことをおすすめします。
中古という選択肢
「新品は少し予算が厳しい…」そんな方には、中古のサックスという選択肢もあります。
ただし、中古の楽器は一台一台状態が異なり、長年使われた楽器は前のオーナーの吹き方や調整状態が演奏感に影響していることもあります。できれば信頼できる楽器店やサックス講師に相談し、実際に試奏してから購入すると安心です。
楽器は価値が上がる!?

すべての楽器が値上がりするわけではありませんが、人気メーカーや人気モデルは中古市場でも高値で取引されることがあります。特に海外メーカーのサックスは、近年の円安や原材料費の高騰などの影響で、新品価格が年々上昇しています。そのため、数年前に購入した同じモデルが、現在では購入時より高い価格で販売されていることも珍しくありません。
また、上位モデルや生産終了となった人気モデル、希少価値の高い楽器は、中古市場でも高い価値を維持することがあります。
もちろん、サックスは資産運用のために購入するものではありません。しかし、信頼できるメーカーの良い楽器を大切に使えば、将来買い替える際にも価値が残りやすいという点は、大きな魅力の一つです。
迷ったら相談してください
サックスは決して安い買い物ではありません。だからこそ、「価格」だけで選ぶのではなく、自分に合った一本を選ぶことが大切です。
私がおすすめしているのは、15〜30万円程度の信頼できるメーカーの入門モデルです。ヤマハやヤナギサワなどのメーカーは、音程や操作性のバランスが良く、初心者でも安心して始められます。
東京サクソフォンアカデミーでは、体験レッスンだけでなく、楽器選びのご相談も承っています。これからサックスを始めたい方が、長く大切に付き合える一本に出会えるよう、お手伝いできれば嬉しいです。